小児の新型コロナウイルス感染症

愛知県も緊急事態宣言出ましたね。

健診、ワクチンは不要不急の外出ではありません。
オンラインでもできません。

安心して受診して頂けるよう、今後も感染対策に努めていきます。

小児では、新型コロナよりも、虫垂炎(盲腸)、川崎病、白血病、髄膜炎など、他の重症な病気の診断が遅れる方が問題です。

お子さんへの感染経路は、ほとんど家族内感染です。
インフルエンザのように園や学校での集団感染は多くありません。

小児の特徴です。

1. 感染しにくい
2. 症状でにくい
3. 重症化しにくい

・新型コロナウイルス感染症による重篤な肺炎:
0-14歳:0%、15-19歳:1.0%。

・致死率:10歳未満:0%、10代:0%、20代:0%。

日本の小児は肺炎にならず、亡くなっていません。
つまり、日本の子どもたちにとっては、
これまでの「かぜ」と同じです。

お子さんの新型コロナウイルス感染症、 過剰な心配は不要です。

お子さんに感染させないためには、まず、大人が感染しない、させないことです。
45%が発症前の人から感染します。
つまり、症状が無くても、感染させることがあります。
感染させないためにも、マスクが重要となります。
布マスクでも飛沫を防ぐ効果はあります。

2歳未満のお子さんにマスクは不要、むしろ危険です。

以上より、当院では新型コロナウイルスの抗原検査は行いません。
検査は何のためにするのでしょうか?
安心のため?
メリットは?

当院で新型コロナウイルス抗原検査を行わない理由。

1. 抗原検査はPCRに比べて感度が低い
(陰性であっても、絶対大丈夫とは言えない)

2. 偽陽性がある
(本当は陰性なのに、陽性に出てしまう。体操選手のように)

3. 治療法がない

4. そもそも軽症なので、治療する必要もない

5. クラスターの原因になることは少ない

家族で検査して、大人は陰性なのに、お子さんだけ陽性となる事例が報告されています。
後日、PCRで陰性が確認され、偽陽性だったということになります。

その場合、PCRの結果を待つまでの間のお子さんの扱い、気持ちを想像すると、とても検査を行う気にはなりません。

また、小児科医として、お子さんを優先するため、
しばらくの間、大人の方の診察はお断りさせて頂きます。
内科を受診して下さい。
(定期処方の方を除く)

小児の新型コロナウイルス感染症、
以下も参考にしてください。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210106-00215943/