沖縄：感染者3万人、死亡2人。致死率0.006%。
（季節性インフルエンザ：致死率 0.1%）
潜伏期間：2-3日、ウイルス排出のピーク：発症から3-6日。
デルタ株より感染力強いですが、重症化も致死率も低いです。
今までのデルタ株とは特徴が全く異なります。
なぜなら、全く別の株だからです。
以下、ウイルスの系統樹解析です。
遺伝子配列の違いを比べた図です。
近ければ似ている、遠ければ違っている、ということです。
黒い点が最初に検出されたウイルスです。
オミクロン株はデルタ株とは全く別の株です。
デルタ株からの変異ではありません。
今もどんどん変異しています。
オミクロン株、祖先の株（矢印）は1年半前から検出されています。
デルタ株からの子孫ではありません。
デルタ株からオミクロン株にほぼ全て置き換わっています。
以上、客観的なデータです。
2022.1.31アクセス
https://nextstrain.org/groups/neherlab/ncov/21K.Omicron?l=unrooted
以下、私の考えです。
ウイルスが変わったので、人間も対応を変える時です。
色々な考えがあると思います。
小児科医としては、こどもたちの笑顔を優先します。
大人・社会の勝手な都合よりも。
過剰な心配は不要です。
TV、ネット、SNSに惑わされないためにはどうしたらよいでしょうか？
TVを消して、スマホを置いて、安心して、目を見て、 お子さんには、「大丈夫だよ」、と言ってあげて下さい。
コロナ陽性の場合。
・安心して下さい。大丈夫です。日本のこどもにはただの“かぜ”です。
・デルタ株よりも重症化しにくいです。
・特別な治療も入院も必要ありません。
・なぜ？どこで？と責めないで下さい。だれでも、どこでも感染します。
・家でマスクは不要です。感染対策今さらです。”バイキン”扱いしないで下さい。
・今まで通り、普通に、明るく楽しく生活して下さい。
・コロナワクチン、慌てる必要はありません。
最後に、感想です。
名古屋市立大学で肝炎ウイルスの研究をしていました。
RNA、DNAの抽出、PCR、遺伝子配列解析、系統樹作成等、自分の手で行っていました。
PCRという言葉がこんなに一般に広がるとは思いませんでした。
20年前はPCRの結果が出るのに、一晩かかりました。
クリニックで1時間で出るようになったのは本当に感慨深いです。
すごい便利な時代になりましたね。