お医者さんはいませんか?

☆お医者さんはいませんか?

成田からシカゴ行き。ぐっすり寝ていたら、お医者さんか看護師さんはいませんか?と。目が覚めてしまったので、思わずたちあがってしまいました。白人のおじさんアテンダントが英語?日本語?と聞いてくるので、もちろん日本語で。IDは?と聞かれたので、持ってない、と。自称医者として、ついていったらえらく顔色の悪い男の子が。脈が弱かったので、横に寝かせて足を挙げたいといったのですが。あいにく満席。母と妹と3人横並びだったので、母に立ってもらって、横にして、毛布をかって足をあげました。酸素も使えるとのことで、お願いしたら小さな酸素ボンベを持ってきてくれました。意識はしっかりしていて、痙攣もなし。5分くらいしたら顔色も良くなってきました。母に確認したら、機内食嫌いで食べず。水分も取らず。フライトは8時間以上経ってましたが、トイレなし。15歳、高1。成長期遅く、身長まだ伸びている時期。起立性低血圧のような状態と推測されました。ストロー持ってきてもらって少しずつ水を飲んでもらいました。血圧を計りたいと言ったのですが、IDが無いので許可が要る、15分以上かかる、とのことでした。そのうち脈もしっかりしてきましたので、OK、としました。
白人おじさんアテンダントが会社からのお礼に、とユナイテッド航空の次回使える150ドルのクーポンをメールでくれると。でも、あせってメールアドレス間違えしまったらしく、まだ届いてません。まあ、どうせもらっても使い道ないですし。
ということで、USAでは医者と証明するIDが必要みたいです。寝ぼけていたので、冷静な判断ができなかったのだと思います。他には誰も駆けつけてくれる方はいませんでした。
いやあ相手が日本人で本当に良かったです。飛行機降りたらまた顔色悪くなっていたので、とにかく水分とるように。1日1.5L-2L目標。帰りも心配だから、と伝えました。機内では見かけ無かった父もいました。

亡き師匠の教えは、「発表せずんば、学会行くべからず」でした。留守番の方々のお陰なので、と。これまで教えを守って、パリ、ブラジル、台湾、ウルグアイ、バルセロナ、マドリード、モントリオール、ラスベガスと国際学会に行かせてもらいました。しかし、今回初めて演題なしで、米国小児科学会に参加してしまいした。今までは大学の先生と一緒でしたが、今回医者になって初めて1人でした。現地で大学の先生と合流できました。ドクターコールだけでなく、機種変更したばかりの最新スマホを学会会場で失くしました。禁を破ったせいでしょうか。師匠、ごめんなさい。帰りは何事もなく、良かったです。

ということで、、長距離移動の際は水分たくさん取るようにしましょう。トイレに行きたくない気持ちは分かりますが。。。スマホも失くさないように気をつけましょう。

☆ 米国小児科学会報告

世界中から小児科医が集まる大きな学会です。日本の小児科学会に比べて、新生児の発表が多かったです。USAがこどもを大切にし、とくに赤ちゃんの力を入れていると感じました。色々勉強になりました。

時差ボケもあって眠れなかったので、朝5:30から学会会場で朝食を食べながらの講演を聞いてきました。早朝からたくさんの先生が参加され、盛況でした。日本ではありえないスケジュールですね。

メリーランド大学のNICUも見学させて頂きました。NICUなのに個室です!母だけでなく、父も兄弟もリラックスして一緒に過ごせる工夫がされていました。また、看護師さんの数も多かったです。とにかく広々していました。今まで働いていたNICUは、狭くて、モニターやアラームの音が鳴り響いていたので、カルチャーショックでした。

留学していた大学の先生の繋がりで、日本の他の先生だけでなく、USAに留学している先生ともお話できました。色々な刺激を受けました。とても有意義な学会でした。

 

 

 

 

 

 

名古屋市立大学小児科後輩の先生と学会会場で

メリーランド大学NICU見学ツアー

広々とした個室!